大谷本郷・熊野八雲(くまのやくも)神社

 

住所・・・上尾市大谷本郷803

御祭神・・家津御子大神(けつみこのおおかみ)・熊野速玉大神(くまのはやたまのおおかみ)・熊野夫須美(産霊)大神(くまのふすみのおおかみ)・素戔嗚尊(すさのおのみこと)

 

氏子地域・・大谷本郷

 

この社は、新編武蔵風土記(約百六十年前、文化文政の頃の編纂)に、「大谷本郷村に十二所権現社あり、村の鎮守にして村民の持ちなり」と記録されている。

 その昔、権現社は久津間家の氏神にして子供(子孫)を守る神様として祀られてきた。寛政の頃(約百八十年前)ある事情により、村の鎮守として久津間家より敷地と共に奉納された。

 その後、明治八年三月に雷電社を合祀し、神社名を「熊野社」と改名して大谷本郷地区の氏神として祀られてきた。

 平成三十一年三月、社殿の古損激しく倒壊の恐れが出てきたため、自治会館敷地内にある「八雲社」へ合祀することとなった。

 熊野本宮大社は上・中・下社の三社から成り、熊野三所権現と呼ばれている。また、十二殿に十二柱の御祭神が鎮座ますことから、熊野十二社権現とも仰がれている。

 村人達が古くから「ジューノツさま」と愛称で呼んでいるのは、「十二所権現」がなまった呼名であり、ご神体が「十二所権現」であることを示している。